デスノートにみる裏感情「インナーチャイルド」の考察

インナーチャイルドの感情が思考を作る

 
私にとって面白い題材だったので
デスノートという物語を例にとり
インナーチャイルドセルフが
どのように思考に影響するのかについて説明します。

インナーチャイルドセルフは生存本能から生じる人格です。
自分にとって危険だと感じるときに緊張を高め、闘うか逃げるかをする働きがあります。

私たちが危険なことに身構えたり、
ひどい扱いをされると憤慨したりするのも

広い意味では生存本能が原因であり、
反応している人格がインナーチャイルドセルフだと
考えることができます。
インナーチャイルドという人格、
インナーチャイルドセルフを誰の心にもあるものとして、
いろんな物語やドラマを考察していくと、

表面からは観えない、いろいろな発見があります。
自己観察の力、他者観察の力をつけていくことにも役立ちます。

目次

デスノートの主人公と、インナーチャイルドセルフの持つ感情

 

主人公:夜神 月(ヤガミ ライト)は大学生。
ライトはある日、学校で黒いノートを拾った。
そこには「デスノート」と書かれており、
そのノートに名前を書かれた人物は40秒後に死ぬ、と書かれている。
最初はそんなノートを拾ってしまったことに動揺していたライトだったが
いつしか彼はノートに名前を書くことに躊躇しなくなる。

世の中は法で裁けない犯罪だらけで弱者が救われない。
犯罪者を法以外の方法で裁くことができるのは自分しかいない。
自分がデスノートに犯罪者の名前を書くことで
ボクが弱者を救済することで、悪人が淘汰された新世界を完成させるんだ・・・。

なにが主人公のライトを、そこまで極端な思想に走らせたのでしょう?

彼は論理的に考えているつもりでも、
その背景には彼自身にも気がついていない感情があります。

感情には感情なりの意図や方向性があるので、
それを人格としてとらえて
インナーチャイルドセルフと私は呼んでいます。

インナーチャイルドセルフには
自分自身の安全や発展への感情があって、
その感情に影響された思考が
そのあとに生まれていきます。

そして生まれた思考が
あとから理屈で強化されていきます。

つまり感情が先で、思考が後です。

 

あとづけの解釈

事実、こんな実例があります。
ある患者に脳の外科治療中、不安の感情を司る脳の部位に
電気的な刺激を与えることがありました。

そのたびに患者は不安な気分になるのですが
それは電気的な刺激が引き起こしているものです。

しかし医師が患者に対して、
あなたはなぜ不安になっているのかと尋ねると、
その患者は、
「私のそばにいる先生が私を不安にさせたのだと思います」
と答えるのでした。

人間は、抱いている感情に見合うように
自分なりの解釈をつくり上げるらしい、という実証です。

 

ここからもわかるように
人間は、感情が生じると
それにつじつまを合わせる思考を生み出すのです。

デスノートの主人公、ライトの場合
彼がもともと抱いていた鬱屈した感情があり
それを正当化するつじつま合わせの思考があとから生まれたのです。

いわゆる理論武装というものも、
実は、つじつま合わせであることが多いでしょう。

最終的に主人公ライトも
自己正当化された思考によって
友人も、仕事の同僚も、そして父親をも
犠牲にすることを厭わなくなりました。

そしてそれは最期には
その幼稚性ごと見破られて、
悲劇のエンディングをむかえることになります。

 

立ち止まり、観察することで思考は変わる

どのようにすれば、
ライトは自分の結末を変えられたのでしょうか

人は、自分がどんな感情を感じているのかを、
感じられないことで迷走が始まります。

主人公ライトは、
論理ではそれなりの整合性をたもっていても、
その源にある感情は、
プライド、支配欲、見下しでした。

彼は
どんな感情をもっても構わないけど
その感情を持っている、という自覚を持つことが
大切だったのです。

自覚を持つためには、観察を続けることが
求められます。

自分の感情を俯瞰(ふかん)して、
自分の立ち位置の一歩外に出るということです。

感情に影響された思考が生まれても、
一度は立ち止まり、

この思考は
どこから来ているのだろうかと

感情を点検することが大切だったのです。

彼は途中、思考の点検はしましたが
感情には目を向けませんでした。

 

 自分の感情を点検し、クリアになるセルフワーク

 

まとめ

 

感情を観察するメリットは計り知れません。

インナーチャイルドセルフは生存欲求から生まれた人格であり、
感情はインナーチャイルドセルフのエネルギーです。

自分にとって危険だと感じるときに緊張を高め、
闘うか逃げるかをするインナーチャイルドセルフは、
ほったらかしにしていると、それがかならず思考に影響します

緊張を伴った強い感情は、防御と攻撃のために、自己正当化の思考を生み出します。
思考そのものをチェックするだけでは、それが論理的に一理ある場合は信じてしまいます。

大切なことは、その思考がどんな感情から生まれてきたのかを観察することです。
自分の感情の状態が変化すると、思考も変わることに気がつきます。

もしあなたが、何かの考えで煮詰まっているのなら、
考えるよりも感情に対する働きかけが効果的でしょう。
感情が変化した瞬間にあなたは変わります。

インナーチャイルドのためのワークを提案しているのも、
感情の状態に変化を生み出せるからです。

 

いろんな物語やドラマには、
たくさんのインナーチャイルドセルフが登場します。

今日からそれぞれの登場人物が、
どのような感情から思考を展開しているのかを
観察してみてください。
その観察力は日常の人間観察にも応用できます。

そしてもちろん、一番大切なのは自己観察だということを
忘れないでいてくださいね。

 

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