経験ありませんか?
何かをやりたい気持ちはあるのだけど、
何をすれば良いのかわからないとか、
みんなと居るのに、まるで世界で一人きりにされたような
心細さを感じることがあるとか、
そうかと思えば
この世界は完璧で、なんとも言えず幸せだなあと感じたり、
すべての人が優しく、穏やかに関われる時があったりするとか。
人はいろんな気分を感じますよね。
気持ちや気分には
さまざまな振れ幅があり
その時々で、心に起きていることも違います。
いったいなにが起きているのでしょうね?
その辺りに興味があれば
今日の話はちょっとおもしろいかも知れません。
あなたの「心の見取り図」を知ることで
自分の精神世界を探検してみてください。
読み終えた時あなたは
「自分という精神の世界」を
より良く理解できるようになっていると思いますよ。
そしてどう活かしていけばいいのかも
少しづつ解るようになっていくことでしょう。
あなたの精神を3領域でとらえる
私たちの精神を「見える化」するとしたら
「精神の3領域」でとらえるとクリアですよ。
「精神の3領域」とは、
- ハイヤーセルフ(高次の自分)
- セルフ(ニュートラルな、いつもの自分)
- インナーチャイルドセルフ(過去の感情で停止している自分)
という3つを指しています。
この3つの領域があなたの内側で相互に関係しあい、
あなたの今の状態を作っていると思って下さい。
いまからそれぞれの特徴をお話しします。
この3領域間の風通しが悪いと、
それぞれの働きがうまく統合できずアンバランスな気持ちになります。
冒頭で書いたような、なんとも言えない
もやもやは、この3つの領域との
コミュニケーション不足が原因です。
私がこのブログで、
ハイヤーセルフとインナーチャイルドに焦点を当てた記事を
重点的に執筆しているのは、
その原因を解消し
あなた本来のベストな状態へと後押ししたいからです。
主役になるのは、いつものあなた(セルフ)です。
あなたが率先して、
精神の3領域に目を向け、対話をおこなうことで
「あなたの本質」「本来のあなた」「あなたはどう在りたいのか」
それらがすべて『あなた自身の言葉』で明確になっていきます。
私がお伝えしている情報は
そのためにあるのです。
それぞれの精神領域に意識を向けていただくと
あなたのバランスはさらに良くなり
パワーも発揮できると思います。
精神領域がわかるに連れて、
潜在意識の動きも理解ができている状態になります。
潜在意識の動きがわかってくると、
何が自分を動かしているのか、背景もわかります。
それがわかると
ベストを尽くしてくれている、
ということが腑に落ちます。
そんな自分の潜在意識を
大切に育もうという気持ちがも湧いてきます。
ちなみに
精神の3領域という発想は、私の経験から得ていますが、
サイコシンセシス(統合心理学)でもアサジオリが心理モデルとして
あげているものと同質であると感じるので、
おそらく内面を見つめていると必然的に発見するものではないでしょうか?
ハワイの民間伝承であった
ホ・オポノポノも潜在意識の構造としては同じです。
ウニヒピリって何? ー インナーチャイルドとホ・オポノポノ ー
ハイヤーセルフという領域
ハイヤーセルフ(高次の自分)は、
あなたがリラックス状態にあると自然と影響力が強まります。
この状態にあると、自分を活かし、
相手とも活かし合うことができます。
もしあなたがいまハイヤーセルフのことを想像するなら
頭の上のほうに、意識を向けてみてください。
なんとなく、明るい感じの色を感じたり、
広がりを感じたりします。
そういうちょっとしたきっかけ(アクセシング・キュー)で
ハイヤーセルフの領域を感じることができるのです。
ハイヤーセルフの高くて広い視点で見渡すと、
現在問題だと感じられていることへの感じ方も変化し、
あなたの望む状況により近づいていくことができますよ。
このときのあなたの意識を喩えて言うなら
自然に手のひらを広げ、「ぱぁ」と開いたときの状態。
心地よくリラックスできてます。
だから自分のハイアーセルフに意識を向けている時は
これでいいんだ という気持ちが強く感じられ
穏やかにエネルギーが溢れてきます。
インナーチャイルドセルフという領域
一方で、
インナーチャイルドセルフは、
過去のできごとで現れた人格です。
専門的には、サブパーソナリティー(副人格)や、パート(部分)
または、部分人格と呼ばれることがあります。
このブログでは、
インナーチャイルド、
またはインナーチャイルドセルフと記載しています。
単に「インナーチャイルド」と言葉を使うと、
幼少期に受けたトラウマ定義になると思います。
その定義に加えて、そもそも生存本能からの振る舞いである
という本質を知らないと
インナーチャイルドのワークの効果が
最大にならない場合があります。
どこからその作用が現れているのか
という本質理解があればこそ
インナーチャイルドを人格として接するときに
無条件の愛が抱けるのです。
ここからは、インナーチャイルドを
インナーチャイルドセルフと呼ぶことにします。
私の定義はこちらを読んでいただくとわかります。
インナーチャイルドとは何か?|命の力としての側面
インナーチャイルドセルフは、生存本能に根ざしたエネルギー溢れる存在です。
しかしながら、過去に出会った感情的な危機を忘れることができず
学習してしまったことで、いまも緊張状態が続いている、あなたの一部です。
そのため
インナーチャイルドセルフは、
それがどんな静かな表現をするものであれ、
サバイバルのための緊張状態にあります。
喩えて言うなら、握りしめた「ぐぅ」のような緊張した状態です。
インナーチャイルドセルフの感情は、
自分を守るための感情であり、時として相手を打ち負かす感情なのです。
そんなネガティブな側面も併せ持つからと言って、
あなたというセルフが、
インナーチャイルドセルフを否定的に扱うと、
セルフ同士の交流が遮断されてしまいます。
ポジティブなことが良いことで、ネガティブなことはダメである
という無意識の決め事があると、
セルフにとって都合の悪い存在は顕在的な意識から
閉めだされてしまいます。
インナーチャイルドを、いないと思う理由
インナーチャイルドセルフは安心な状態を、なにより好みます。
理解できるものは安心で、理解できないものは不安です。
安全で心地よいことが好きなので、
人の反応もそうであって欲しいと求めています。
だから自分の欲しい反応を相手から引き出そうとする作用が、
ここから生まれてきます。
人と人との関係で、お互いが自分の欲しい表現を求め合うと
そこには不満足が生じます。
だからインナーチャイルドセルフが強く出るときの対人関係は
それがどのようなものであれ、うまくいきません。
インナーチャイルドセルフを癒やし、
ハイヤーセルフを感じるようにすることで、
どの関係性においても望ましい姿へと変わり始めます。
また、インナーチャイルドセルフが癒やされると、
身体がほぐれていくような体験も起きるので、不思議な気持ちになります。
インナーチャイルドセルフは基本、緊張と共にあったので、
癒やしの効果があれば、緊張が解除され、身体がほぐれていくためです。
あなたがちゃんと向き合ってあげることで、
インナーチャイルドセルフはあなたを応援してくれるエネルギーへと変化します。
あなたが信頼することで、インナーチャイルドセルフは緊張の停止状態から、
安心と躍動の広がりへとむかっていきます。
―― 精神分析の本質とは愛を通しての治癒だ。――
ジムグンド・フロイト、カール・ユングヘの手紙の一部
まとめ
いかがでしたでしょうか?
いつものあなたは、セルフと呼ばれる位置づけであり
ハイヤーセルフとインナーチャイルド、
双方の影響をうけています。
ハイヤーセルフに影響されるときも、同一化するときもあります。
インナーチャイルドセルフに影響されるときも、同時するときもあります。
(インナーチャイルドセルフは通常複数であり、互いに関係し合います)
こう考えてみると
いろんな状態のあなたが在ることにも説明がつきますね。
実際は、
流動するグラデーションのように精神バランスは変化し続けます。
私もSkypeなどでセッションをする場合は
どの状態に相手の方がいるのかは、
声のリズムの変化や、話の構造などから
判断するように心がけています。
でもおよその目安は簡単です。
ハイヤーセルフのあなたは、
世界が素晴らしい場所であることを前提としてすべてを捉えています。
可能性に心を開き、未知を恐れず、人とつながることで人生を謳歌しようとします。
ハイヤーセルフはより良い変化へと、あなたを導きます。
その一方で
インナーチャイルドセルフのあなたは、怖いこと、不安なことをできるだけ避け、
自分の世界に平和を保とうとしています。
インナーチャイルドセルフは現状を守ることで、あなたを安心させたいからです。
ハイヤーセルフのあなたとインナーチャイルドセルフのあなたは
真逆な性質をもちながらも、
どちらも「あなた自身」を愛しており大切に思っているという点で一致しています。
しかし具体的な行動レベルでのやり方は異なります。
ハイヤーセルフのエッセンスが強く出れば
あなたはおおらかに平和に前進をしていくし、
インナーチャイルドセルフのエッセンスが強く出れば
固く身構えて慎重に石橋を叩きます。
ですから
あなたはあなた自身と、ハイヤーセルフ、インナーチャイルドの
3領域でコミュニケーションを保っていないと
あいだに挟まれて、もやもや、やきもき、してくるわけです。
ハイヤーセルフ、セルフ、インナーチャイルドセルフ
この3つの精神領域のことを普段から忘れないでいてください。そして、もっとよく知ることで、(自分ともっと知り合うことで)
あなたの人生をさらに快適で楽しい旅にしてみませんか^^私たちは
こうした3つの領域の統合に向かって、この人生を歩んでいくのです。ほんとうの自分を生きることで、
あなたもすべてのあなたが幸せに向かう成長の流れに
乗ることができます。