なにがあなたを苦しめるのか?
色んな悩みも突き詰めて考えると、心に怒りや恐怖を感じることのストレスにいきつきます。
なにが自分の心を苦しめているのかの正体を知ってしまえば対処できることは沢山あります
ここでは、ネガティブ感情で悩んでいる時の対処について話します。
なぜそのように自分を苦しめる感情がでてくるのかが根本的にわかってくると、
それは自分だけの問題ではないとわかります。
あなたが正しい対処法を知ることで、これからは自分にとってもっと意味ある選択や行動を
とれるようになってほしいと私は願っています。
インナーチャイルドの存在を知り、見つめることで
自分を平和に保ているノウハウがあるので、それを使って欲しいと思います。
そしてあなたにはもっと素晴らしい可能性に向かえる心で
いつもいられるようにしてほしいのです。
人類は、怒りと恐怖で生き延びてきた
まずはネガティブな感情は基本的に本能から生まれていることを知ってください。
本能の働きはあなたを生存させるために最善を尽くすことです。
ここでは本能の働きがどのようにあなたをネガティブな感情に導くかを説明します。
どんな状況であれ、安心感や安全な感じが保てなくなる時や
慣れていないことをしなければならないときには緊張します。
緊張とは、いうなれば過度の集中状態のことです。
本能の働きは、あなたに瞬発力を与えるために
怒りや恐怖などのネガティブな感情を引き出します。
危機に出会うと、生物は緊張状態になり、闘うか逃げるかを選ばなくてはなりません。
それは生命を維持するために大昔から受け継がれてきた反応です。
大昔、いまとは違って人間も命の危険が多かったことでしょう。
今でも多くの生物は、自分のテリトリーではない場所は嫌いますが
未知の状況はとてもリスクが大きいことを知っているからです。
だから怒りや恐怖など瞬発力を生む感情を引き出すことで
生き延びる可能性を高めていきます
人類は、繋がることで生き延びてきた
それに加えて人間にはグループに所属したい本能があります。
昔からグループを作り、役割を分担して、力を合わせてきたからこそ
厳しい環境でも生き延びてきたからです。
だからグループにうまく馴染めないことや、
グループでの立場や役割を確立できないことがあると
命の危機に直結すると感じてしまうのです。
そんな古代の名残が、いまの私たちの恐れや怒りとして出現します。
例えば、想像してみてください。
ご近所で無視される、村八分にされる
学校のクラスでハブられる、ラインのグループから追放される
想像しただけでも、ちょっとイヤな感じがしませんか?
このように人間関係での安全な繋がりに失敗することは
自分ひとりで生きていくことを意味し、
自分ひとりだと命が危ないと認識してしまっているからです。
これはあなたの考え方の問題ではなく
私たち生物としての本能であることに注意をしてください。
理屈抜きで心身が反応を示してしまうのです。
そんなとき、あなたを守っているインナーチャイルドも
緊張モードに突入するのです。
どうする? 闘う? それとも逃げる? とりあえず調子を合わせておく?
どーする どうしよう!?
・・・みたいな緊張感です。
その緊張感は、いろんなスタイルとして慢性化していきます。
「他人の顔色をうかがう」「目立たないようにしておく」
「舐められないように強気でいる」「失敗を認めない」
「相手の過ちを認めさせる」などなど・・
いずれも、戦っているか逃げているかしているので
リラックスとは程遠く、
こんな状態がずっと続くと、疲れちゃいますね。
本当は生きるか死ぬかの毎日じゃないし。
本能では生存の危機だとアラームを鳴らしていますが
実際のところはそんなことは日常で起きていません。
古代と違って、毎日を生きるか死ぬかで過ごしているのではありませんから。
じゃあ、なぜ相変わらず、緊張や恐怖や怒りが生まれるのでしょうか?
それはいまの時代に、私たちの本能がまだ追いついていないのだ、と考えてください。
人類はこれまで数万年以上を過酷な自然の中で過ごしてきたのです。
その中でつちかってきたスタイルは、あなたにも私にも、DNA情報として受け継がれてます。
たった数千年の歴史程度では、そのDNAは簡単には変わらないということです。
でも、安心してください。
私たちは幸いなことに、自分のDNAによる本能の働きに一定の理解をしめしながらも
それを越えていく力を持っています。
ここで、あなたが安心して幸せになる、新しいやりかたを開発しましょう。
本当のあなたに力を宿す「深呼吸と3秒間テクニック」
色んな悩みも突き詰めて考えると、心に怒りや恐怖を感じることのストレスにいきつきます。
心や身体が緊張状態になり、怒りや恐怖があなたを支配するストレスも
生存本能のはたらきによることがわかったと思います。
ネガティブ感情で悩んでいる時にも、本能が良かれと思って
あなたに緊張エネルギーを与えてしまっていることは解りました。
でもこれからは、もっと素敵なやり方をマスターしましょう。
保存版!|深呼吸と3秒間テクニックの手順
呼吸は本能でありながらも、意図的にコントロールできるという性質を持ちます。
いわば潜在意識と顕在意識の橋渡しに使えるんですよね。
これはアメリカのペンタゴンで実際に教えられている呼吸法です。
どんなときでも、怒りや怖さなどの緊張を感じたらスグに試してみてください。
普段から心がけていると、イザというときに役立ちます。
■本能を整える深呼吸「タクティカル・ブリージング」
- 鼻からゆっくりと、4秒間息を吸い、その後4秒間息を止める
- 息を止め、4秒カウントした後、4秒かけて息を吐く
- 息を吐き終わったら、4秒息を止める
- ここまでを1クールとして、これを4〜5回繰り返す
※息を止める際には力まないように。
自然な呼吸の流れにそって、その流れを一時中断させるイメージです。
もしあなたが、強い怒りや不安や怖さにおちいったら
この呼吸法をまずは行ってくださいね。
そして次は、これ
■正しい答えを導く3秒間テクニック
何かを決めなければいけないときや、
やらなくてはならないとき、反対に、やめなくてはいけないときに便利です。
本能の強い声に影響されているときは、いろいろと理由をつけては
自分を正当化したり、言い訳して、本当に大切なことができずにいるはずです。
さきほどの深呼吸して、本能を落ち着かせた後でなら、より有効ですから
組み合わせると良いでしょう。
たった3秒で考える内容はシンプルです。
何かをしようとしている自分に問いかけるのは
「いま、本当にこれをやるべきか(続けるべきか)?」
何かをしようとしてやめたくなった時は、
「いま、本当にこれをやめるべきか?」
たった3秒ですが、真剣に自分に問います。
よりシンプルにするなら、
「いま、本当はどうしたいのか?」
でしょうね。
どんな状況でもリセットのコツは、
深呼吸して3秒考えること
本能に振り回されることなく、正しい選択ができるようになります。
この小さな繰り返しが大きく人生を好転させていくのです。
まとめ
ネガティブ感情は、あなたを守るためにあるのですが、
そのやり方はもう古くなっています。
あなたに紹介した、このカンタンで正しい対処法を思い出すことで、
これからは自分にとってもっと意味ある選択や行動を
とれるようになってほしいと私は願っています。
より丁寧な取り組み方もありますので、こちらもぜひお試しください
これからは身体の緊張や心の緊張を感じたら、いちど立ち止まり一呼吸おきましょう
いまなにが本当に必要かを問いかけることで、本来のあなたが戻ってきますよ。