インナーチャイルドのワークは、内なる親友との出会いに繋がる
インナーチャイルドとは、感情や行動を通して、
人生を思う通りにコントロールしようとする無意識のことです。
怒りや悲しみや、反抗心や寂しさなど、
さまざまな感情の動きがあると思うのですが、
中でも、その感情を通して何かを思い通りにしようとするのが
インナーチャイルドです。
幼い子供が、拗ねて親の気をひくのも、
拗ねるという感情を使って、親をコントロールしているわけです。
もちろん、子供本人は、
たくらんでいるワケではありません。
なんとなく、そうしていると
自分の望むような反応が得られたから
それを繰り返すだけです。
その繰り返しが無意識レベルで固定されたものが
インナーチャイルドです。
あなたの中にある、幼い子供のように純粋で素朴な
無意識です。
心のなかで、
いままで何となく忘れられていて、でも大切な想いが
インナーチャイルドという形で現れて
あなたの考えや行動に影響を与えているのです。
インナーチャイルドワークと呼ばれる
心理的な癒しをすると
心の中のイメージとして、その存在を感じたり、
見たりすることができます。
インナーチャイルドワークは、
いわば内なる親友探しだと考えてみてください。
あなたも、インナーチャイルドの側も、
お互いがお互いを、親友として必要としているからです。
つまり、どういう事でしょうか?
孤独だったインナーチャイルド、
不器用だったインナーチャイルド、
頑なだったインナーチャイルド、
他にも、いろんなインナーチャイルドがあるでしょうけれど、
実は、それぞれのインナーチャイルドには、
それぞれの望みがあります。
あなたがどんなネガディブな感情や行動をしていようが
そこには、
自分の望むような反応を得るために、感情や行動を
使っているインナーチャイルドの影響がありますから。
しかし、その望みの先には、
より大きな希望が隠されているのです。
もちろん、インナーチャイルド自身はそのことに
まだ、気がついていないかもしれませんし、
もしかしたら、漠然と感じているかもしれません。
いずれにしたって、
インナーチャイルドは自分たちなりに、
その希望の向こう側へと、
一生懸命に、むかっていこうとしているのです。
だけれども、あなたの協力なしに、
それを実現することは難しいと言えるでしょう。
過去志向で生きているインナーチャイルド
なぜならインナーチャイルドは、
過去の記憶で生きているからです。
過去で私たちを救うために、生まれた反応だからです。
ですから、あなたの出番が必要なのです。
あなたは、今を生きていますから。
実を言うと、
あなたはインナーチャイルドにとっての、
希望なのです。
インナーチャイルドは、あなたのいつもの意識とは、
少し分離していますから
分離したままで、自分で必要だと信じている役割を
なんどもくりかえしています。
インナーチャイルドは
同じことを繰り返すことは得意です。
だけれど
新しいやり方に気がつくことは、ほとんどありません。
それが、孤独の感じやすさだったり、
不器用さだったり、頑なさだったりと
いろんなバリエーションとして
あなたの感情表現に紛れて現れているのです。
だからと言って、困ったものだと
思わないでください!
思いグセを手放したいからと言って、
インナーチャイルドと決別したりすることが
本当に私たちが望むことなのでしょうか?
いいえ、それは違います。
私たちが本当に望むべきことは、
インナーチャイルドと共に、
向こう側にある「希望」に向かって分かりあい、
共に歩めるようになることです。
それを手助けするのがセラピストです。
セラピストに求められる、あり方
セラピストに、ただ「想像してください」と言われても、
まったく何も思い浮かばない体験をすると
これでは癒やしができないと、焦ってしまわれる方が多いようです。
セラピストがインナーチャイルドのセッションを行う際には、
「人間がどのように五感を通して現実を認識できているのか」
について知っていると、
さらに誘導がうまくいくと思います。
誘導するメッセージの言葉そのものよりも大切なのは、
なぜその誘導メッセージで効果が出るのか、
出ないとすれば、なぜ出ないのか、
それを考え尽くそうとするセラピストのあり方です。
そんな真摯な研究心を持ったセラピストに
出会うことができれば幸運です。
意外に思われるかもしれませんが、
誘導するセラピストが理解できるのは、
セラピスト自身のイメージの仕方と、
自分が習った誘導の方法に限られてしまうことが多いのです。
ですからどうしても、やり方に制限が生じています。
これまでも何人もの人が、誘導してもらったけど映像が浮かばない、
イメージができないと嘆いておられましたが、これは誤解にすぎません。
人は誰しも自分なりの方法でイメージをしているのです。
全員が同じようにはイメージをしているわけではありません。
心のなかの映像を見せ合うことはできないので、
一般的には知られていないことですが、
実は私たちは個人個人が、それぞれ個性的なやり方で
自分なりのやり方でイメージをしているのです。
イメージと言えば、視覚を意味する言葉に思われますが、
私たちは、決して視覚的な映像だけでイメージをしているわけではありません。
手触りを感じたり、香りを匂ったり、音を聴いたり、
思考をつかって考えたり、総合的な感覚を使ってイメージをしているのです。
ですから、視覚、映像的なものだけがイメージだと決めてしまうと、
映像以外の感覚が閉ざされて意識に上がらなくなってしまうのです。
結果、なにも浮かばないし、見えないという体験に閉じ込められるのです。
人は、映像以外でもインナーチャイルドを感じられます。
その証拠に、普段はインナーチャイルドをわざわざイメージして思い浮かべなくとも、インナーチャイルドが私たちに作用し続けます。
どうやって?
それは「なんとなくの気分」「感情」「思考」「体調」など視覚以外の影響を通してです。だとすれば、私たちの側からもインナーチャイルド側に触れようと思えば、視覚以外の方法が豊富に使えるはずです。「なんとなくの気分」で充分なのです。
試しにこんな質問に答えてみてください。
「もし、あなたにとって、もっとも大きなヒントをくれるインナーチャイルドがいるとして、その存在をどこに感じますか?・・・例えば頭?それとも喉もと?
あるいは胸かもしれないし、背中かも知れません。
もちろん、その他の場所かも知れません。
どこに感じるとしても大丈夫です。
なんとなく、根拠なく、適当にでも選んでみるとしたら、
あなたにもっとも大きなヒントを伝えようとしているインナーチャイルドは、
どこに感じられますか?」
最初に思い浮かんだ場所や、あとから思い浮かんだ場所など、
いくつかの場所に感じることもあるでしょう。
それならいくつかの場所、それぞれがヒントになるのです。
その場所を感じてあげるだけでも、癒やしになるものです。
もしどこにもインナーチャイルドを感じないとしても、大丈夫です。
「あなたのインナーチャイルドは、あなたの足の裏にいるのですか?」
と聞かれたら、なんとなくそれは違う気がするでしょう?
インナーチャイルドの場所を感じてはいないはずなのに、
「足の裏ですか?」と聞かれた時に違和感を覚えるとしたら、
その理由は、「そこには感じられない・・・」と、感じているからです^^
そこにはない、という感覚が、”ある”のです。
であれば、
そこにはない、と言い切れない・・・
という場所が身体のどこかに必ずあるはずです。
このように人は、なんらかの形で潜在意識との交流ができます。
イメージはその限られたひとつの入り口にすぎないのです。
あるひとつ入り口だけに集中すると、
他の開かれている入り口には、気づくことがなくなるものです。
私はインナーチャイルドの仕組みと役割を考えて
あなたが自分で簡単にセラピーに取り組める
インナーチャイルドのワークを設計しました。
ワークを通して、
あなたがインナーチャイルドと、共通の希望に向かって
分かりあい共に歩めるように。
そのためにデザインしたのです。
あなたが自分でインナーチャイルドを癒せる、簡単なワークの方法
こちらを参考にインナーチャイルドのための取組をしてみてください。
インナーチャイルドワークの方法
このリンク先の記事で、手順の説明が書いてあります。
https://kunisakishizuka.com/innerchild/zibundeiyasu-innerchildwork-no-huohou/
インナーチャイルドとの再会、おめでとう
最後に整理すると、インナーチャイルドの癒やしとは、
これまで気づかれることなく、感じられることなく秘めていた、
ある思いや、感覚に気づくことです。
一度は心の部屋から外に出されたインナーチャイルドを、
再び心の部屋に迎え入れるということは、
欠けていた自分の一部が戻ってくるということを意味します。
自分の大切な部分と、再会を果たしたのです。
その肝さえ理解しておれば
イメージでインナーチャイルドが見えるとか、見えないとか、
それさえも、
実を言うと、どうだって良いのです。
さて、
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生きづらさを感じている時に必要なことや、
本当の自分を生きるのだと決意した時に、
誰もが絶対に知っておかなければならないことを
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